「エンヤの ミ(エ)ニクくタギタギしハナシ」

見えない世界に興味があります。神話の謎を解明したいです。

手相の話

もう数十年も前の話です。

ある資格試験を受けていました。自分的には命を賭ける位の意気込みで臨んでいました。人生の一発大逆転をしたかったのです。朝早くから夜遅くまで本当に分刻みでスケジュールを組み、試験勉強に没頭していました。その当時は世の中でどのようなことが起きているか全くわからないくらいそれ位勉強しかしていない状態でした。

その年の試験もなんとかこなし、少しホッとしていた時期でした。試験後1ヶ月くらい経った頃です。急に左の手のひらが痛み出しました。しかも猛烈な痛さでした。何で痛くなったのか心当たりはありませんし原因不明でした。ずっと痛いわけではなかったのですが、1日に数時間痛みに襲われました。病院に行く感じのものでもないし、困ったなあと途方に暮れていました。

痛みが出始めて一週間位経った頃でしょうか。何気なく見ていたテレビで「手相占い」をやっていました。もしや、と思い次の日本屋さんに行って手相の本を立ち読みしてみました。

手相の本を見ながら自分の左の手のひらと比べたところ、ある発見をしてしまいました。なんと「凶相」がはっきりと出ていたのです。手のひらが痛くなったのはこの凶相が出来たことが原因だと確信しました。と同時に見つけたのが凶相だったのでちょっとショックでした。痛みはそれ以降も試験の合格発表まで続きました。

試験の結果は案の定、不合格でした。薄々諦めていたものの悪い結果にやはり落ち込みました。

でもいつまでも落ち込んでいられませんし気を取り直して1年後に向けて勉強を再開しました。試験結果の発表後は手のひらの痛みは治まりました。ただ凶相は残ったままでした。

それから黙々と日々勉強し、1年後の試験もなんとか無事に乗り切りました。そしたらどういうことでしょう。試験が終わってからしばらくしてまた左の手のひらが痛み出したのです。1年前と同じような痛みです。痛みは1週間位続きました。その後痛みが無くなったので、改めて左の手のひらを観察してみました。するとナント手のひらの凶相が消えていたのです。

その年の試験には合格することができました。

知り合いにこの一連の出来事を話すと「気のせいだよ」と笑われます。