お金の話
お金が全てではないとは思いつつ、やっぱりお金があるに越したことはありません。聖人君子ではないのでお金に対する煩悩は悩ましいところです。今回はそんなお金にまつわる話です。
昔々、釈尊(お釈迦様)はお弟子さん達を前にして言いました。
「明日、お布施をもらいに村に行きますから準備して下さい。」
お弟子さんの一人が釈尊に聞きました。
「お布施をもらいに行くのなら、お金持ちの村に行くのですか?」
釈尊は答えました
「いいえ、貧乏の村に行きます。」
お弟子さんは疑問に思ってまた釈尊に聞きました。
「お布施をもらうならお金持ち村の間違いじゃないですか?なぜ貧乏村に行くのですか?」
釈尊はお弟子さん達に理由を説明しました。
「お金持ち村の人達はお金持ちになる方法を知っています。だからお金持ち村に行く必要はありません。これに対して、貧乏村の人達はお金持ちになる方法を知りません。だからお金持ちになる方法を教えに行くのです。」
お弟子さんはまた聞きました。
「お金持ちになる方法とは何ですか?」
釈尊は答えました。
「貧乏村の人たちが苦しんでいるのは、これまで自分のことだけを考えて他人のことに構って来なかったからです。このような生き方は餓鬼界の因縁を積んできた報いによるのです。この因縁を解消するために他人への施しをする生き方を覚えてもらうため、敢えて貧乏村に行く必要があるのです。」
お弟子さん達は言いました。
「教えていただきましてありがとうございます。喜んで因縁解消のお手伝いをさせていただきます。」
私はこの話を聞いて実践してみました(微々たる額ですが)。効果がありました!
また、私の取引先の会社の話ですが、倒産寸前、風前の灯のところがありました。もうこうなったら一か八かお釈迦様の寓話を実践してみようと、なけなしのお金を子供達向けの育英資金に寄付しました。すると、あ〜ら不思議持ち直したのです!それからはトントン拍子あれよあれよと右肩上がりの絶好調です!今では毎年100万円の寄付を欠かしません(実話です)。
ここで考えることがあります。
「今はお金がないから、お金が貯まったら寄付するよ」
なのか
「今はお金は無いけど、困っている人のために僅かだけど寄付しよう」
タマゴが先か?それともニワトリが先か?